Badger Leadership Conference By Ritz Inaguma

Badger Leaders Conference参加報告


稲熊 律夫
1983 Sociology
(Master of Science)

Badger Leader Conferenceに参加させていただき、約30年ぶりにMadisonを訪れることができました。取り急ぎ、活動報告をさせていただきます。

6月22日(水)1日目
インターナショナルのセッションがAlumni Centerにて開催されました。
参加者は、メキシコ、チェコ、ベトナム、シンガポール、パキスタン、日本の6カ国でした。
最初のプログラムは、Alumni Associationのメンバー以外に交換留学やオンライン講座などでインターナショナルプログラムに関係している職員との20人近いランチミーティングから始まりました。今回の総会には残念ながら参加されなかったWAAのローラさんから、葛西前会長のWAA-Jにおけるインターンシッププログラムの功績の紹介がありました。私からは、東京と大阪で1年ごとに開催場所を変えて総会を開催し、今年は50名程度の参加があったことを報告しました。
ランチミーティングの後は、インターナショナルのグループディスカッションを行い、それぞれの国での好事例と懸案事項について話し合いました。
どの国にも共通する課題は、会員の連絡先のトラッキングと参加率の改善がありました。参考になる好事例としては、パキスタンではコロナ禍においてもZoomミーティングを開催し、普段参加しなかった人の参加もあり有効だったとのことです。
また、ベトナムではPowerPointのスライドショーを録画して、ミーティングに参加できない人も後から講演が聴講できるようにしているとのことでした。そのほか、月例でのネットワーキングイベント(ランチ・ディナー)を呼びかけているとのことでした。
Japan Chapterとしては他の国にはない日本の特色ある取り組みとして、ゴルフコンペを紹介しました。

夜はInternational Chapterのメンバーとのディナーミーティングがありました。
ディナーミーティングのあとに見た、夕暮れどきのCapitolは私の記憶のままでした。
本文下段にあるDay 1の写真をご参照ください。


6月23日(木)2日目
2日目は朝からキャンパスツアーがあり、久しぶりに見た大学の変貌にただ驚くばかりで浦島太郎の気分でした。Residential Towerが圧倒的に増え、University Avenueは新しいビルディングに置き換わり、Union SouthもRenewalしていました。
キャンパスツアーはUndergraduateの学生が大学の歴史と建物の由来を説明しながら案内してくれました。この時期は高校生のキャンパスツアーが盛んなようで、至る所で他のツアーに遭遇しました。
2日目のメイン会場となったのは、私の在学中にはなかった、ビジネススクールのGrainger Hallでした。ここでは、SDGsの課題の1つでもある「多様性」について、グループに分かれてDiversity Trainingを行いました。Diversityの議論でよく言われるInclusionには”No one Left behind”という考え方が根底にあり、「どんな個性も受け入れる」「無理に同じ色に染めない」ということの重要性を気づかせる狙いがあったと理解しています。

このトレーニングの後は、大学の歴史のアーカイブプロジェクトの紹介がありました。ウィスコンシン大学創設の経緯から、歴史的なインパクトがあった活動についての報道、手記を集めて事実をデジタルアーカイブする、という取り組みです。2023年夏にレポートされる予定ですが、大学として不都合な真実は公開しないかもしれない可能性は残っているようです。しばらくは静観するしかありませんが、知られざる事実への好奇心はそそられるプロジェクトです。

この後は参加者による懇親会がありました。懇親会の間に、WAAが所有するボートでメンドータ湖周遊がありました。
湖上から見たCapitolも印象的でした。Bucky Badgerとのツーショットも撮影しました。
盛りだくさんな2日目の様子をDay 2の写真としてまとめました。


6月24日(金)3日目
3日目はChapterの建て付けに関する説明と活動計画についての話がありました。
それぞれのChapterで活動するボランティアを保護するために、WAAとChapterの関係を明確化する必要が出てきたことが背景になります。
コロナ禍でのイベントに関して、WAAがどこまで責任を負うのか、と言うこともトリガーになったようです。
今でもWAAと書面で取り決めていますが、もう少し範囲を広げて、ボランティアとChapter間でも書面を取り交わすことが検討されています。
また、大学に関するロゴの使用についても適用範囲と承認フローを再度明確にするそうです。International Chapterではこれから18ヶ月かけて制度を整備していくそうです。海外の大学との共同研究の契約交渉は何度も経験していますが、今回の契約は法人格のない任意団体とアメリカの大学との契約になりますので、会則との整合性と個人の責任の範囲について慎重に検討する必要があると思われます。

最後のセッションはBucky Awards Ceremonyが行われました。

Japan Chapterは2つのAwardを受賞しました。
1つ目のAwardは”Best Signature Event”でした。定期総会やゴルフイベントが評価されたとのことでした。
2つ目のAwardはBascom Awardでした。このAwardは全部のChapterを3つのカテゴリーに分けて表彰するもので、上はVarsity Chapter、その次がBascom Chapter、そしてRecognized Chapterと続きます。これらの賞は、毎年の報告書をもとにWAA事務局で審査されて決定されるとのことでした。
Badger Leaders Conferenceの締めくくりは、Varsityを全員で歌って終わりました。

滞在中にアメリカ最高裁の妊娠中絶に関する過去の判断を覆す決定がなされたので、全米で抗議集会が開催されたことは、日本でも報道されていると思いますが、マディソンでも早速抗議集会がState Capitol周辺で開催されました。マディソンのリベラルな一面は変わらずに続いていることを実感しました。11月の中間選挙では争点の一つになると思われます。その一方、乗馬警官が集会を見ている風景には、取り締まりのピリピリした雰囲気は感じられず、発言の自由が担保されている印象を受けました。
この様子はDay 3: Off Campusとして写真を撮りました。
State Streetのテナントに空きスペースが目立っていました。夏休み中に新しいお店が入るのか、アメリカ経済の動向とも関係しそうです。アメリカの物価高は日本でも関心のあるところですが、ちなみに私がいた頃にもあったギリシャ料理のGyroは$9.94していました。いつの時代と比べるかによって異なりますが、私がいた40年ほど前と比べるとかなり高くなっている印象がありました。
懐かしいGyroの写真も撮りました。また、Wisconsin BourbonのJ HenryをMadison訪問記念に買いました。

滞在最後の日、ホテルのバーで野球が放映されていました。ウィスコンシンのチームであるミルウォーキー・ブリュワーズが菊池雄星投手を打ち込んで黒星をつけた試合でした。日本人選手を応援したい気持ちとウィスコンシンのチームを応援したい気持ちの両方があって若干複雑です。その後は部屋に戻ってロサンゼルス・エンジェルスの試合を放映するチャンネルを探して見ていました。最初の打席は見逃しの三振でしたが、第2打席で大谷選手のホームランを見ることができました。あいにく試合は負けてしまいましたが、現地のTVで同じ時間帯で試合を見るのはBS放送を朝見る感覚とは違った臨場感を感じました。

帰国に際して最大の懸念はPCR検査の日本国指定書式の陰性証明を得ることでした。出発前に色々調べていると、国際空港には検査施設がありますが、マディソン空港にはなく、市内の検査所は基本的には居住者を前提に検査を行うので、電子データでのやり取りしかありませんでした。WAAのローラさんに相談したところ、大学が使っている外務の検査機関が対応可能とのことで、ローラさんのご尽力により極めて迅速に行うことができました。感謝です。

短い滞在期間でしたが、UWにReconnectできたと思います。少子高齢化により、Shrinking Economyに向かっている日本としては、海外と交流し、海外で活躍する人材を増やすことが大事と思いますので、今後は海外との交流機会の創出に尽力できれば、と思いました。

以 上


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